普段の生活で、「これ、何とかならんかな〜 😕 」ってもどかしい気持ちになるときないですか。
私は、エシカル消費の勉強をはじめてから、社会の歪み、問題を知って「どうにかできたらいいのにな」って思うことが結構増えたのです。(へー)
どうにかできたらな・・・って思いつつも
「自分にできることなんか限られてるしな」
「そもそも何ができるかわからんし」
って日々を過ごしてたんですよね。
でも、何も行動してない自分への嫌悪感というか、後ろめたさが積み重なっていくんですよね。
「えーでもどうしていいかわからんし・・・」
(振り出しに戻る)
と迷子な日々を過ごしていました。
しばらくYouTubeの更新もおやすみして、何をしたいのかわからない迷子期間を過ごしていました。
好きな時間に起きて、働きたいときに働いて、理想の生活を送れているはずなのに何かこれじゃない感があって。
そんな迷子期間はインプットの量がとっても増えるのですが、インプットだけでは身につかへんよな〜と、読んだ本のレビュー的なものを書いておきます。
社会問題を解決するビジネスを展開している会社の社長さんが書かれた本です。
個人的に環境問題にはすごく関心があって、どうにかできたらいいのにな、でも何していいかわからんしな・・・っていう状態でした。
環境問題以外にも、普段生活していて「これ、どうにかならんかなあ」って思うことないですか?
例えば、私が看護師として働いてたときに感じたことはいくつかあって
- 抗がん剤治療をしている患者さんのQOLの援助
( 味覚異常、末梢神経障害、爪・皮膚・髪の外見上の変化 ) - 無菌室に入ってる患者さんのメンタルサポート
- 抗がん剤治療を受けながらできるお仕事
(入院中のお金の心配が少減るかも) - 清潔ケア
「もっとできたらな」って思うことがいっぱいあったんですよね。
でも今の仕事を投げ出してまではな・・・
お金も稼がないと生活できないし・・・って思ってました。
この本は、そういう理想と折り合いをつけて働いてる方におすすめです。
前置きが長くなりました。本について書いていきます。(早よ書け)
ボーダレスジャパンとは
まず前知識として知っておいてほしいのが、ボーダレスジャパンという会社です。
この本を書かれた田口一成さんは「ボーダレスジャパン」という会社の代表取締役社長さんです。
ボーダレスジャパンとは、世界15カ国で40のソーシャルビジネスを展開してるグループ会社です。
・・・よくわからん。って思いますよね(私は思いました)
ソーシャルビジネスとは
そもそも、ソーシャルビジネスって何、っていうことなんですけど。
ソーシャルビジネスは社会問題を解決するビジネスです。
従来のビジネスと比較していきます。
- ニーズがある
- 儲かりそう
- 低コスト
いわば効率を追求したものです。
効率を追求しすぎると、取り残されてしまう人・モノが必ず出てきます。
- 非効率
- 儲からない
だからマーケットから放置されます。
非効率だし、儲からないとなると、ビジネスにならないですよね。
ex. 貧困・難民・過疎化・食料廃棄
ソーシャルビジネスは、非効率をも含めて経済が成り立つようにビジネスをリデザインします。
そもそもの考え方、ビジネスの組み立て方が違うんですよね。
もう少し比較してみます。
ニーズがあって儲かりそうだから始める
一般的なビジネスの目的は「お金を稼ぐ」です。
私が看護師してたときも崇高な志とかなくて「お金を稼ぐ」「お金に困らなさそう」が一番の目的でした。
YouTubeはじめたのも、これからYouTubeが伸びる!て聞いたから・・・(これが間違ってる、悪いって言いたいわけじゃないです、お金が解決できることもある)
解決するべき社会問題があるから起業する
一般的なビジネスとそもそもの起点が違うんですよね。
ソーシャルビジネスの一番の目的は「社会問題の解決」です。
儲けるためにするんじゃなくて、解決したい社会問題があるからビジネスをするんですよね。
でも、儲けないことには事業が継続できないから、社会問題を解決しつつお金を稼ぐ方法を考える、という感じです。
一般的なビジネスとは、根本になっていることが違うのです。
ソーシャルビジネスしかしない会社
ということで、ボーダレスジャパンは社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらないグループ会社です。
この本の前半では
- ボーダレスジャパンができた経緯
- ボーダレスジャパンが利益を出す仕組み
- どうやって社会起業家を育てるか
について書かれていました。
「社会問題の解決」を徹底的に第一優先にしていることがヒシヒシと伝わってきました。
これは私の感想なんですけど、自分が今までやってきたことの「これじゃない感」は稼ぐこと、自分の幸せを第一優先にしてきたからなのかも・・・と思いました。
人が感じる究極の幸せって、自分の行動で誰かを幸せにできたときだと思うんですよね・・・。
どれだけいい生活してても、誰にも喜んでもらえない人生って虚しい。
この幸せの価値観は人それぞれで、自分の好きなことしてるときが一番幸せ!っていう人がいてもいいと思うし、みんながこの価値観だとは思ってないです。
ただ、色んなモノの犠牲の上に成り立つ競争しながら目指す富よりも、
誰も悲しい思いしないで共創しながら目指す豊かさの方が自分の幸福度も高そう、と思うのです。
社会問題を解決するビジネスを作るには
本の後半では、ソーシャルビジネスを立ち上げるための考え方、ビジネス設計の仕方が書かれています。
こういう考え方のテンプレート?みたいなのがわかるのめっちゃありがたい。
1.ソーシャルコンセプト
まず考えるべきはソーシャルコンセプトらしいです。
誰のどんな問題を解決したいのか、です。
これがソーシャルビジネスの羅針盤、軸になります。
- その問題・課題を抱えている人はどんな人?
- その問題の原因は何?
- その原因を解決した理想の状態は?
- どういう対策をすれば原因が解決する?
ボヤッとこうなればいいのにな〜って考えてたことがここで一気に具体的な形になります。
これがブレると後が全部ブレてくるので、現地調査したり、対象となる人に話を聞いて現状と原因を明確にするのが大切みたいですね。
2.制約条件
ソーシャルビジネスは「非効率」「高コスト」という制約が生じるんですよね。
効率化を追求する従来のビジネスとソーシャルビジネスが違うところの1つです。
問題の原因が明確であれば、それを解決するために必要な条件もわかるはず。
本には具体的な例が載ってました。ここでは割愛🙏
3.ビジネスモデル
1. 原因・対策を明確にする
2. 問題を解決するための制約を知る
次に初めてビジネスモデルを考えます。
ボーダレスジャパンにはマーケティングに詳しい人がたくさんいて、アカデミーで助言がもらえるみたいですね。(記事の最後にリンクを貼っておきます)
本には具体的な順番とか考え方が載ってたんですけど、長くなるので割愛🙏
まずは、「ソーシャルコンセプト(課題・理想・原因)を明確にする」
これが一番大切みたいです。
ソーシャルコンセプトさえバチっと決まれば、お金を稼ぐ手段はみんなで考えればいい。
修正を繰り返せば、いつか勝ちパターンがわかってくる、とのことでした。
こんな感じでどういう順番で考えていけばいいのか、具体的なプロセスがわかると「最初の1歩」がめっちゃイメージしやすくなりました。
いきなり起業!じゃなくても、小さいプロジェクトからはじめてもいいし、足踏みしないで行動しよう・・・と思いました。
・・・・・。
え??
じゃあこんなん書かんと行動すれば・・・・?
って思いますよねえ!!(震)
私もめっちゃ思ってます、こんなブログ書かんと行動しろよ〜
海のプラゴミ減らしたいんやろ〜
ってめっちゃ思ってる;;
起業にむけて行動するのが億劫で妖怪でもだってになってる;;(誰?)
人に話聞きに行くん恥ずかしい〜
考えるの難しい〜
時間かかりそ〜
って足踏みしてます;;
だからせめてブログだけでも・・・と記事を・・・書きました・・・(小声)
社会起業家にならずともできること
私みたいなまだ足踏みしてる方も、もしかしたらいらっしゃる・・・?かな・・・
「社会起業家にならずとも、自分にできることはないのか・・・」
そう思ったときに参考になることがこの本の最後に書かれていたのでご紹介しておきます!
ひとりひとりが「ちゃんとした消費者」になる
エシカル消費ですね。
その製品を買うことで、どんな影響があるか考える。
需要があるから供給があります。
消費者のニーズがあるから、製品ができる。
買い物は投票です。
「安い」「便利」という理由だけで物を買うのをやめてみる。
- その製品が作られた過程
- 人・環境に与える影響
- 廃棄するときは?
自分が消費することの影響を考えて、ベストな物を選ぶ、そんな消費者になりませんか、と。
全部、完璧には難しいです。私もできてません。
めっちゃ乗り物乗るし、クーラー最高!って思うし、髪も染めるし。(もうエシカルブログ辞めてまえ)
でも、
- 使い捨ての物を減らす
- 電気の使用を抑える
- 農薬が使われていないものを選ぶ
- 本当に必要なものだけを買う
- リサイクル用品を選ぶ
ただ消費するだけじゃなく、何を選べば自分が気になっている問題に対していい影響を与えられるのか。
ひとりひとりが今までの消費行動を変えるだけでも、社会へのインパクトは大きいです。
って言われても、
「どうせもう手遅れや、環境良くしよ思たら人間滅ぶしかないやろ」ってなる気持ちもわかります。
人間が活動してたら、何かしら地球に負荷かけるんですよね。
ハチドリの一雫
そんな「もう無理やろ、手遅れやろ」ってささくれた心に効く話が本の最後に載っていたのでご紹介します。
ハチドリの一雫という南アメリカの先住民に伝わるお話です。
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました「私は、私にできることをしているだけ」
出典:「ハチドリのひとしずく」 辻 信一監修 光文社刊 2005年
自分の住んでいる場所が燃えているとき、ただ傍観するのではなく、微力でも何かやった方がいい。
ひとりが持つ力は微力だけど、無力ではないです。
何もやらないよりかは、やった方がいい。(効率的ならもっといいけど)
みんながそういう考え方になると、世界は変わる、はず。
世界を少しでも良くしようと行動してる方が気持ちよく生活できるし、死ぬときも後悔少なそうやし、
行動してみて少しでも何かが変わるなら、世界がよくなるなら、誰かが犠牲になることが減るなら、美しい自然が守れるなら
無理のない範囲でやってみてもいいのでは、と私は思うんですよね。
押し付けはしないですけど。
私はそれが心地いいと思うだけで、他の人はそう感じないかもしれないし。
まとめ
ということで、自分なりに読んだことを噛み砕いてアウトプットした記事でした。
もう、どうしようもないやん・・・
っていう気持ちになったとき
地球に生まれた生物として自分の命をどう使う?って考えるんですよね
(突然壮大な話するの何なん)
今のところ種の繁栄には貢献できてないし
大富豪でもないから今の資本主義経済に大きなインパクトは残されへん。
地球に生まれた生物として、何ができるんかな〜って考えたときに、ちょっとでも今の地球が良くなる選択をして生きた方が、自分の命を無駄にしてない感じがするな〜と思ったり。
(どうかこれがお説教みたいに聞こえていませんように)
今は勇気ないけど、チャレンジしたいな、社会起業・・・!
まだ足踏みしてるから、アウトプットだけでもしておこう・・・!という記事でした。
もし最後まで見てくださった方がいるならありがとうございます!
ではまた〜!