先輩の採血はあんなに上手やのに、私はいつも失敗してばっかりや・・・
採血の失敗って落ち込みますよね。
失敗が続くと、自信がなくなって逃げ腰になったり。
新人のときから5年間、急性期病院の腫瘍内科・循環器内科で働いていました。
内科やから、採血の数が尋常じゃない。月曜日の夜勤とかほんと嫌だった。笑
私も新人の頃はたくさん採血の失敗をしてきました。
威張って言えることじゃないけど。
そんな私も4年もたてば、プリセプターをするようになり、新人看護師さんに採血の指導をするようになりました。
新人看護師さんが刺せない血管を見つけて、スルッと刺せたときの快感とドヤ感。(笑)
でも、採血って経験つんだら誰でもある程度できるようになると思うんです。
とはいっても、やっぱりコツみたいなものはあります。
今回は、新人看護師さんの採血がなぜうまくいかないのか?どうすれば上手くなるのか?を考えてみました。
新人看護師さんが採血を失敗する原因
新人看護師さんの採血をみて、私がよく感じたこと5つ紹介します。
選ぶ血管が悪い
これで失敗する看護師さんがほとんどです。
選ぶ血管ちゃんとしてたら、失敗する確率ってすごい下がると思うんです。
彼女たちは、「なんでそこ選ぶ?!」っていう血管にトライしようとします。
ちゃうちゃう、そこちゃう!
って思わず口出ししてしまうこともありました。
新人看護師さんは、目に見える血管に挑む傾向があります。
そっちの方が刺しやすいもんね。
青筋のような、細〜い、かよわ〜い血管をチョイスするんです。
違うところにすんごい弾力あるええのがあるのに。
で、私の中の血管選びの基準を考えてました。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”] 弾力があること
触ってプニプニしてる感じですね。
言葉で説明するの難しいんですけど、触ってヘターってなってる血管は、刺しても血が返ってこないことが多いですヨ。
あと、カチカチの血管もさせないことが多いですね。
抗がん剤治療してる患者さんに多いです。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”] 動かないこと
よく、血管が逃げるといいますね。
触っても、左右に動かない血管を選びます。
太くて、弾力あっても、コリコリ動く血管は選びません。
刺せないことが多いです。
もし、刺すんやったら、思いっきり下に引っ張って、血管を動かさないように刺します。
動く血管は気持ち角度つけると成功しやすいきがします。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”] 太いこと
これは説明するまでもなく、って感じですね。
駆血帯とめる位置がオカシイ・キツさがオカシイ
手背で探してんのに、上腕で止めてたりとか。
どうみても締めすぎ、ゆるすぎとか。
場所とキツさを間違うと、うまく駆血できなくて、血管探しにくくなります。
角度つけすぎ
直角ぐらいの角度から針刺す研修医の先生を見たことがあります。
まじで目を疑ったし、当たり前に失敗してはった。(笑)
ピーンて皮膚を下に引っ張って、浅〜い角度でスッと入れるのがポイントです。
言葉やとなかなか伝えにくいですね!
採血する前から逃げ腰
マインド面で負けてしもうてるパターンですね。
もう、また失敗するんちゃうか、とか思いながら刺したら絶対失敗します。
怯まず、いい血管がある!と信じて採血に挑みましょう。
経験値が足りない
採血がうまくなるために、絶対に必要なのは経験値です。
失敗を積み重ねたら、血管選びの目が養われます。
この血管はイケそう、ムリそう、が感覚的にわかるようになってきます。
なので、最初は失敗して当たり前、患者さん、ほんとごめんなさい、という気持ちで積極的に採血にチャレンジしましょう。
でも、これは絶対にやめよう
積極的にチャレンジするのは素晴らしいことですが、以下の3つは気をつけましょう。
血が返ってこないからとシリンジを引きまくる
血液の細胞が壊れて正常な値が出せなくなります。
やたらシリンジ引いてる看護師さんみると、「あらまー」って思います。
ほんで、大体取り直しの電話が検査室からかかってくる。
血が返ってこないからといって針を抜かずに角度を変えて刺しまくる
これ、個人的に一番許されへんねんけど。
自分がされたらどう!?って思うんです。
(自分がされたときめちゃめちゃ痛かった)
こんなんする看護師、まじで殺意芽生えるわたしやったら。(笑)
一回針を抜け。
めちゃくちゃ痛いわ、横着すんなヘタクソ。
採血もヘタクソやし、思いやりもない。
ええとこあらへんがな。
とまで思います。(怒りすぎ)
しかも青タンできてしばらく痛い。
3回以上失敗してんのに、まだトライしようとする
トライするのは最大でも3回までです。
3回失敗したら、患者さんのためにも選手交代しましょう。
1回の失敗で「変わってください」は、「甘ったれんな」ってなりますけど、
3回以上針刺すようやったら、「患者さんの気持ち考えてあげて?」ってなります。
採血がうまくなるには
うまい人の採血を観察すること
もう、これに尽きます。
上手なひとの採血みるだけで、めちゃめちゃ勉強になります。
- 駆血帯締める場所
- 血管浮き上がらせる方法
- 血管の選び方
- 針の刺しかた
ほんまイチイチ勉強になる。
なので、採血の選手交代をしてもらったときは、その場を離れず、採血の上手な先輩看護師さんを観察しましょう。
採血の上手な看護師さんのマネをしてたら、自然と自分も上手になっているはず。
あとは失敗と経験を積んで、上手くなっていきます。
まとめ
- 血管選びが一番大切
- 上手なひとの真似をする
- とにかく経験を積むこと
最初は誰でも失敗することが多いです。
でも、採血失敗したからって、看護師向いてないわけではないです。
努力次第でなんぼでも上手になるから、心配せずに積極的にチャレンジしましょう!
番外編
- 採血失敗して交代をお願いするときの先輩がこわすぎる
- 緊張しすぎて失敗してしまう
採血がうまいこといかんのは、心理的な焦り・ストレスもあるかもしれません。
職場環境が悪くて、かなりツライっていう新人看護師さんは、職場を変えてみてもいいかもしれないですね。
今の職場環境がつらいとき
病棟の忙しい環境についていけない・・・
先輩との人間関係がつらい・・・
でも、経験年数1年未満で他の職場に変えるのって、よくない気がする・・・
そんなつらい思いをしながら働いている新人看護師さんは少なくありません。
人生のなかで、「逃げずに頑張るべきとき」というのはありますが、どうしてもツライ場合、逃げてもいいと思うのです。
残念ながら、新人看護師さんにとってよくない環境の病院ってあります。
わたしの周りの看護師友達も、経験年数1年未満で病院を変えた人はたくさんいます。
その後、転職先の病院で長く勤める看護師さんが多いです。
新人看護師のときの教育体制って、自分の看護師人生を左右するぐらい大切です。
「今の病院ってどうなん・・・?」って感じている新人看護師さんは、転職のプロに相談してみるのも一つの選択肢だと思います。
もうちょっと今の職場で頑張った方がいいのか、転職するべきなのか、客観的にアドバイスしてもらえます。
新人看護師さんにとって大切なことは、じっくり話を聞いて、自分にあった職場を丁寧に一緒に探してくれること、です。
新卒の転職に強くて、個人的にオススメするのが「看護のお仕事」です。
長く勤められるところに転職したい、新人のサポート体制が整っている職場に転職したい、ただ相談乗ってほしい、っていう新人看護師さんにおすすめです。
看護のお仕事は、全国で仕事探せるのもかなりメリット。
自分らしく働きながら、看護師のスキルが磨けますように!
応援してます!