「あああ!腫れてきた・・・」
「いい感じの血管つぶしてしまった・・・」
こんな経験、私もよくあります。
新人のときから5年間、急性期病院の腫瘍内科・循環器内科で働いていました。
内科なので、点滴・採血がそれはもう多い。
そしてわたしも、採血よりサーフロー入れる方が苦手でした。
苦手やけど、入ったときの爽快感は大好きです。(知らん)
採血と違って、サーフローは血管に針を入れるだけでなく、内筒を進めて固定しないといけません。
途中で腫れてきたり、内筒が進まなかったり、そもそも逆血がなかったり・・・
サーフロー失敗したとき、すごい落ち込みますよね。
今回は、サーフロー留置の成功率を上げるために試してもらいたいことを紹介します。
まずは、血管選びが一番大切!!
サーフロー留置を成功させるためには、とにもかくにも血管選びが大切です。
サーフローを留置するのにベストな血管とは?
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”]弾力があること
これは採血でも一緒ですね。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”]蛇行していないこと
弾力があっても、蛇行している血管はサーフローの内筒を進められないことが多いです。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”]血管がサーフローの長さ以上の直線であること
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”]腕を曲げても滴下変動がないところ
たまに、正中にサーフロー留置されている患者さんがいてますが、これはもう最終の最終手段です。
浮腫でどこにも血管がみあたらない患者さんに多い気がする。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”]動かないこと
触ってコリコリ動くような血管は逃げられることが多いです。
こんな血管は狙い目!
逆さまのYになってる血管。
逃げにくいので、成功しやすいです。
血管を探す方法
「そんな血管、どこにも見当たらへんのやけど・・・」っていう時、血管を浮き上がらせやすい方法をいくつか紹介します。
無理やろな〜と思って針刺すよりも、これやったらイケる!って思って刺した方が成功率は上がるし、貴重な血管を潰さなくてすみます。
なにより患者さんの苦痛も減りますよね。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”] 温める
まずは、温めましょう。
とりあえず前腕から。
3分くらい温めたら、血管拡張して、結構探しやすくなります。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”] 駆血帯絞めて、グーパーグーパーしてもらう
静脈血が怒張しやすくなります
ちなみに、駆血帯はゆるくてもあかんけど、絞め過ぎても動脈の流れまで遮ってしまうから逆効果ですよー!
[wp-svg-icons icon=”checkmark-2″ wrap=”i”] 指でトントンする
これ、もうちょっと盛り上がってほしいー!っていう血管を見つけたとき、指で優しくトントンしたら盛り上がってくること多いです。
パチパチたたくのは逆効果みたいなので、指で優しくトントンしてみてください。
目に見えない血管を見つけよう!
目に見える血管の方が、刺すときにわかりやすくていい・・・わたしもそんな風に思ってました。
でも、目に見える血管より、感触で血管や!ってわかる血管の方が弾力あるし、逃げにくいし、意外と成功しやすかったりします。
でも、老年期の患者さんは、感触で血管や!って思うことは少ないですね。
50歳までぐらいの若い患者さんは、目には見えへんけど、感触でモリっとなってる血管があることが多いです。
血管を探す方法
3本くらいの指で優しくなぞる
内から外へなぞってたら、感触でモリっとなってることがあります。
[wp-svg-icons icon=”eye” wrap=”i”] 血管見つけやすいところ
- 腕
- 手背
- 上腕にある患者さんも多いです
(特に老年期の患者さん)
- 最終手段の足
寝たきりの患者さんに限る
とにかく、自分のイイ!と思う血管を見つけることが大切です。
「うーん」と思いながら刺しても、大概失敗します。
いざ、留置!
血管さえ探せたら、あとは留置するだけです。
針を刺すときのポイント
[wp-svg-icons icon=”checkmark” wrap=”i”]角度をつけすぎないこと
限りなく皮膚と並行でも大丈夫です。
[wp-svg-icons icon=”checkmark” wrap=”i”] 内筒に血が返ってきたら、針はそれ以上すすめないこと
内筒だけをゆっくり進めましょう
あ!
針を使う前に、内筒と針、動かしておきましょう。
動きがスムーズになります。
動かしてないと、全然進まんやん!ってなります。
失敗の原因の多くは、針の刺し方ではなくて、針を刺す血管の選び方やと思うんです。
とにかく経験あるのみ
わたしが新人看護師のとき、よくサーフロー失敗してました。
で、先輩に変わってもらうことが多かったです。
後輩に「サーフロー入らないんですう〜」と言われたとき、先輩になった自分が「よっしゃ任せとき!」って言えるようになるんやろうか・・・って心配でたまりませんでした。
でも、4年もしたら、「よっしゃ、わたしが入れてきたろ!」って思えるようになります。
ほんで、だいたい成功します。
なので、新人のころは失敗してあたり前、です。
患者さんほんとにごめんなさい、っていう気持ちがあれば良いのでは、と思います。
失敗が続くと、「ああ、もうサーフロー入れたくない」って逃げ腰になりますけど、経験しないことにはうまくなりませんから。
「わたしに入れさせてください!」と前のめりで先輩にアピールしてたらいいと思います。
それで失敗しても誰も責めないはず。
まとめ
- サーフロー留置の成功は、血管選びにかかっている
- 血管を浮き出させる術を総動員させて血管を探すべし
- あとは経験あるのみ
番外編
- サーフロー失敗して交代をお願いするときの先輩がこわすぎる
- 緊張しすぎて失敗してしまう
サーフロー留置がうまいこといかんのは、心理的な焦り・ストレスもあるかもしれません。
職場環境が悪くて、かなりツライっていう新人看護師さんは、職場を変えてみてもいいかもしれないですね。
今の職場環境がつらいとき
採血やサーフローの練習をしたいけど、なかなかさせてもらえない。
先輩に声をかけるのすら萎縮するのに、サーフロー入れるの見てもらうとか、怖すぎ・・・!
先輩との人間関係に悩んでいませんか?
病棟業務が忙しすぎて、全然ついていけなくてツライ・・・
教えてもらった仕事が全然できていない、成長している気がしなくて落ち込む。
ツライと思いながら、我慢して働いていませんか?
新人看護師時代の職場環境って、すごく大切です。
でも、自分に合う職場と、合わない職場ってあるんですよね・・・
合わない職場で働き続けて、心身ともにボロボロになってしまう新人看護師さんもいます。
そうなる前に、自分で自分の環境を変えてあげてくださいね。
自分で環境帰るっていっても、なかなか難しいと思うのです。
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