インシデントに気付いたときの血がサーっと引く感覚・・・
そして「やってもうた・・・」ってめちゃめちゃ落ち込む気持ち・・・
すんごいわかります。
胃に何かが入っているような。ミゾオチらへんが一生重たい感じ(どんな感じ)
新人のときから5年間、急性期病院の腫瘍内科・循環器内科で働いていました。
わたしも新人看護師のとき、それはもうたくさんのインシデントを経験してきました。
威張っていえることじゃないけど。
でも、新人看護師のときは失敗してナンボやと思うんです。
看護師3年目なって同じミスしたとき、もはや呆れられるだけですからね。
新人のときに失敗して、二度と同じ失敗をしなければそれで良いと思うのです。
では、同じ失敗を繰り返さないためにはどうすれば良いのか。
今回は、二度と同じインシデントを起こさないための振り返り方について考えてみました。
インシデントが起こってしまった原因を考える
まず、振り返るのに大切なのは、なんでインシデントが起こってしまったのか?を考えることです。(そらそうや)
例えば、輸液ポンプの更新量を間違えてしまったとしましょう。
インスリン入りの持続点滴を、40mL/hで投与しないといけないのに、倍の80mL/Hで更新してしまった。
なんで80mL/Hで更新してしまったのか?
以前は80mL/Hで投与していて、指示の変更に気づかずそのまま同じ量で投与してしまった。
なんで指示の変更に気づかなかったか?
投与前に投与時間と投与量の確認をしていなかった、指示の変更がリーダーから伝えられてなかった。
指示の変更が伝えられなかったのはなんで?
忙しすぎて、リーダーとメンバーが会えなかったから
なんで投与量の間違いにすぐ気づかなかったのか?
輸液ポンプ更新時のダブルチェックをしていなかったから
このときのポイントは、「なんで?」「なんで?」と原因を掘り下げて考えてみることです。
じゃあ、どうすればいい?を考える
原因がわかれば、次はその原因を取り除くためにどうすればいいか?具体的な方法を考えていきましょう。
「気をつけて確認する」みたいな、抽象的な対策は全然意味ないのでね。
大切なのは、「行動レベル」でどうするか考えることです。
例えば。
5Rの確認
与薬前の5Rの確認ができてなかったら、5Rを書いた小さいメモを持ち歩いて、投与する前に、全部チェックしてから投与するとか。
点滴を更新するときは、必ずメモを見る。っていう「行動」を日々の業務にプラスしていけば5Rをしっかり確認できると思うのです。
忙しい業務の中で、自分の頭で5Rを思い出して確認するのって、抜けることありますよね。
新人看護師のときは、まだ習慣が定着してないので、最初はメモを持ち歩いて、全部確認する習慣をつけましょう。
そのうち、投与前に5Rを確認するのが習慣になって、メモは必要なくなるはず。
ダブルチェック
ダブルチェックの習慣がない病棟もあるみたいですね。
でも、輸液ポンプ、シリンジポンプの間違いを早くに発見するには違う人の目が必要です。
「先輩忙しそうやし、声かけるの悪いな・・・」ってためらう気持ちもわかるんですけど、確認してくださいって言うて怒る先輩はいないと思います。
「輸液ポンプ、時間なんぼで更新したので、あとで確認してもらっていいですか?」ってお願いしましょう。
これも、「更新したあと、一番最初に会った同じチームの先輩に声かける」とか自分ルールを作ると習慣化しやすいです。
リーダーから指示変更が伝えられてなかった
病棟が忙しすぎると、メンバーとリーダーが会えないことが多いと思うんです。
でも、大切な指示変更があったときは、メモの伝言を置くようにしています。
忙しくて丁寧に書く時間がなかったら、患者さんの名前と、点滴メニュー変更って書いてたら、メンバーさんはカルテかた指示をチェックしてくれると思います。
適切な行動を習慣化するには
新人看護師さんのときは、確認する習慣がまだできあがっていないので、最初は確認するのにも時間がかかると思います。
でも、確認作業は、これから看護師を続けていく上で必要な習慣です。
しだいに慣れて無意識にできるようになるので、それまでは時間がかかってでも確認する習慣を身につけていきましょう。
行動を変えるときのポイントは、「◯◯する前に◯◯する」「◯◯したあと◯◯する」とか、普段している行動の前後に習慣にしたい行動を挟むと効果的です。
自分が看護師に向いてないと思うとき
- インシデントを起こしているのは自分だけのようなきがする
- 自分のできなさが辛すぎてやめたい
そんな風に落ち込んでいる看護師さんもいるかもしれません。
でも、新人看護師のときのインシデントは、ほんと仕方ないことやと思うんです。
インシデント起こさへん新人看護師とか、まずおらんから。
そんな新人看護師さん、逆にこわい。ちょろまかしてるんちゃうか、とさえ思います(コラ)
誰でも、最初は失敗します。それで学んで成長できたら、全く問題ないんです。
でも、自分を責めてしまう環境で働いている新人看護師さんもいると思うのです。
インシデントは責任の所在を明らかにするものではなくて、起こったことを皆で共有して、改善策を考えるためにあります。
それなのに、病棟で改善策を考えるでもなく、自分だけの責任にされてしまったり、先輩からのフォローのない職場は、精神面でとてもツライですよね。
わたしやったら、超絶ネガティブになって「自分は看護師向いてないんや・・・」って思ってしまう。
新人のときにフォローしてくれる人がいないって、考えただけで心が痛みます。
もし、あなたがそんな職場で、看護師の仕事をツライと思っているなら、職場環境を見直してみるのも一つの選択肢だと思います。
人間だれしも「向く職場」「向かない職場」があります。
新人看護師のときに、安易に職場を変えるのはおすすめしませんが、精神的に参ってしまいそうなら、サクッと職場を変えた方が賢い選択だとわたしは思います。
でも、新人看護師さんが新しい職場を探すのって簡単じゃないですよね。
- 家から近い病院は?
- 教育体制が整ってる病院は?
- 新人看護師でも採用してくれる?
とか、わからないことだらけなはず。
「ちょっと他の職場どんなんか見てみたいな」
「職場の相談にのってほしいな」
そういうとき、的確なアドバイスをくれるのが、看護師の転職サポートです。
自分の職場環境を相談しているうちに、自分の考えに気づくこともあるし、いろんな求人をみることで、視野も広がります。
「今の病院辞めてもこんな仕事があるんやー」って知るだけでも、すごく気持ちが楽になると思うんです。
わたしも看護師の転職サイトにはいくつか登録しているのですが、新卒の転職に強くて、個人的にオススメなのは看護のお仕事です。
(こんなん)
- ただ相談乗ってほしい
- 長く勤められるところに転職したい
- 新人のサポート体制が整っている職場に転職したい
- 人間関係の良い職場に転職したい
っていう看護師さんにオススメです。
全国で仕事探せるのもメリットです。
わたしの周りの看護師さんも、看護のお仕事に登録して転職した人多いんです。
ちょっとでも今の環境がよくなりますように!