新人看護師のとき、先輩の態度すごい気になりますよね。
挨拶をしても無視されるとか、
新人のできてないところを他の看護師さんに聞こえるように話しているとか、
わからないことを聞いたときも、あきれた態度をとられたりとか
先輩の言動ですごく傷ついたり、イヤな気持ちになったりしますよね・・・。
新人のころから5年間、急性期の腫瘍内科と循環器内科で働いていました。
私も新人のとき、先輩の態度にいちいち怯えていたので、気持ちはすごくわかります。
最近、LINE@で新人看護師さんから相談を受けたんです。
先輩看護師のことが書いてあったのですが、もう、読むと胸がしめつけられました。
アンタ・・・どんなけツライ思いしてきたん・・・!(;;)ってなります。(急に大阪のおばちゃん出てきた)
以下、いただいたメール。
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4月より大学病院で勤務を始めました新卒看護師です。
〜(略)〜
先輩に指導をお願いしても
「私がやるので結構です。」と言われたり、
ダブルチェックをお願いする度にため息をつかれたり、
少しミスすると「ねぇ。何してんの。」と患者さんの前で怒られ、
他科の患者さんを受け持ちした際にアセスメントができないと「アセスメントできないなら看護師やめてください」と言われ、
ステーションでは3年目までの看護師の悪口があちらこちらで行き交っている環境です。
またステーション内では患者さんを呼び捨てで悪口を言ったり、
医師に患者さんの処方を依頼しても電話を途中で切られてしまいます。
1つ1つの行動に責任があるのに不安で押しつぶされそうでした。
〜(略)〜
・・・・涙でる。
ツラすぎやん。地獄やんこんなん。
新人看護師さんが成長するためには先輩看護師のサポートが絶対必要です。
それなのに、周りの先輩がこわすぎて、安心してサポートが受けられない。
・・・こんなツライ環境あります?(´;ω;`)
相談してくれた新人看護師さんにお返事はしたのですが、
LINE@の返事だけだと長くなりすぎて読みにくいし、
言いたいこと全部書けなかったので、記事にしました。
周りはこわい先輩看護師だらけ、人間関係は最悪。
そんな地獄のような病棟を乗り越えるためのテクニックを紹介していきます。
もしかしたら、同じように悩んでいる新人看護師さんもいるかもしれないので、すこしでも参考になれば嬉しいです。
こわい先輩看護師だらけの病棟を乗り越えるための心構え
先輩看護師がこわくて、人間関係が最悪って、ほんとツライと思うんです。
病棟の先輩看護師が優しいだけで、仕事のストレスの8割は減ると思う(ふくしまの体験談)
とはいっても、先輩看護師さんが心を入れ替えて明日からあなたに優しくなる、なんてことは2000%ありえないわけです。
外の環境が変わることを望んでも、なにも変わらない。
まずは、自分が変わるしかないのです。
自分を変えるというよりも、視点・考え方を変える。
そんなに難しいことじゃないです。
考え方を知っているだけで、世界の見え方が変わってきます。
大げさに聞こえるかもしれないけど、自分が体験している世界は、自分が作っているんですよ。
自分が見ようとしたものが見えて、現れてきます。
見る視点・考え方を変えると、世界も変わってくるのです。(怪しい!w)
視点の変え方・考え方を具体的に紹介していきますね。
知るのと、知らないのとではえらい違います!
まずは、相手(こわい先輩看護師)を知る
相手を知るというか、先輩看護師の立場にたって考えてみましょう。ということです。
こわい先輩看護師には、「なんでそんな態度しかできへんねん、くそばばあ!」とか思ってしまいがち(口が悪すぎる)
私も新人看護師のとき、「もっと優しくしてくれてもいいやん!」「なんでそんな言い方しかできへんねん!」って何回も思いました。
でも、新人のときから、きつい職場で働き続けた看護師さんはどうなるでしょうか?
新人看護師のとき、メッタメタに怒られて、いじわるされて育った看護師さんは、きっと後輩にも同じように指導すると思うのです。
今、めちゃめちゃこわい先輩ナースも、新人のときは先輩から同じような態度をとられて育ったはず。
40代ぐらいの看護師さんの時代はもっと厳しかったらしいです。今以上にツライ環境だったかもしれないですね。
そんな環境で育ったから、「みんなそうやって仕事覚えていくんや」って思ってる人も多いと思うんです。
今の自分の態度が悪いとは思ってない。当たり前だと思っている人も多いと思います。
もともとがいじわるで、こわい人だったのではなくて、先輩看護師の過去の記憶・体験が、こわい先輩看護師にしているだけなのです。
次にも紹介しますけど、ここで覚えててほしいのは、先輩がこわい態度をとるのは、自分のせいではない。ということです。
先輩看護師のこわい態度に、心がおれそうなときの考え方
先輩に悪口を言われたり、冷たい態度を取られても、自分の価値とは関係ない
先輩の態度と、あなたの価値は全く関係ありません。
先輩が冷たい態度をとったり、先輩の悪口を聞いたりすると、「自分が悪いことしたから?」と思うかもしれません。
先輩看護師が冷たい態度をとっているのは、相手の都合です。
あなたの価値とは全く関係がないことをしっかり胸に刻んでください。
先輩の人生と、あなたの人生は全く別です。
先輩があなたの価値を傷つけたり、人生に干渉する権利はありません。
患者さんにとって必要なことをしているのであれば、先輩や医師の態度は気しないでおきましょう。
先輩の態度と自分の価値を一緒に考えないでくださいね。
他人の評価を自分の評価の基準にしない
先輩の態度を気にしない、といっても、やっぱり気になるとは思います。
同期のこと、先輩からの評価、気になると思いますが、他人基準の評価は、自分が苦しくなります。
基準がブレるし、自分がわからなくなるし、他人がくだす評価は自分ではどうすることもできません。
必要な判断基準は、過去の自分と比べて成長しているかどうかです。
過去の自分と比べてみて、成長していたら他人になにを言われてもそれでいい、ぐらいの気持ちでいてください。
自分のペースで成長していたらいいんです。
ツライ気持ちを紙に書き出してみる
- なぜ先輩の態度を気にしてしまうのか?
- 自分が一番に考えるべきものは何なのか?
- なんでこんなにツライ気持ちになるのか?
自分の気持ちを「なんで?なんで?」って掘り下げて考えてみるのもおすすめです。
掘り下げて考えていくと、意外と思い込みが自分を苦しめていることもあります。
紙に書き出してみて、眺めてみるのがおすすめですよ。
まとめ
散々書きましたが、大事なことなので、もう一度いいます。
先輩の態度と、あなたの価値は関係ありません。
誰のために看護をしているのか、思い出してくださいね。
患者さんにとって、必要なことをしているのであればそれでいいのです。
最後に、もう一つ。
自分の体と心を一番に考えてあげてください。
心のSOSは、体の症状になって現れています。
限界を超えてからでは、傷を癒すのに時間もかかります。
なによりも大切なのは、あなたの心と体です。
心身の異常があるときは、立ち止まって大丈夫です。
どうしてもツライとき、職場環境を見直す、という選択肢もあります。
新卒の転職に強くて、個人的におすすめなのが看護のお仕事です。
(こんなん)
- 今の仕事がツライけど誰にも相談できない
- 新卒で働ける職場を知りたい
- 人間関係の良い職場で働きたい
っていう新人看護師さんにはおすすめです。
少しでも今の気持ちが軽くなりますように!